ドキュメント

カピカンは、スケッチ、ペイント、写真編集のための、無料でオープンソースのアプリです。カピバラの禅のような穏やかさに着想を得ています。

Sketchワークスペースで表示した、大きな木の下の電車を描いたペン画。絵が画面いっぱいに広がり、道具は画面の端にまとまっています。

Sketch

私が初めてデジタルアートの世界に足を踏み入れたのは、多くの人と同じく、十年以上前のProcreateでした。Apple Pencilが初めて登場した頃は、魔法のようでした。今の基準ではハードウェアは遅かったものの、よく作り込まれていて、本当に紙にペンで描いているような感覚がありました。

描画アプリがモバイル端末向けに徹底的に最適化されたのは、これが初めてでした。ペンの動きを予測して追跡し、ブラシと描画のエンジンをGPUで動かしていました。その上にすっきりとした最小限のUIが加わり、その後、現代の描画アプリ全体の業界標準になりました。

Sketchワークスペースは、私たちの原点へのオマージュです。誰もが描き始める場所です。

Paintワークスペースで表示した、夕暮れの海辺の家を描いた油彩。キャンバスの横にブラシ、色、レイヤーが並んでいます。

Paint

本格的に漫画を描くようになると、シンプルな道具だけでは足りなくなります。投げ縄塗りつぶしが頼れる相棒になり、必要悪であるマスクとも付き合っていくことになります。

プロのイラスト制作に向けた道具は数多くあり、最初に覚えるのはCSPやMediBangという人が多いでしょう。どちらも優れた、使いやすく直感的なソフトです。手順に沿って進めれば、たいていうまく仕上がります。

頼れる働き者ではありますが、動作は遅く、描画と合成をすべてGPUではなくCPUで行っていた時代に作られています。そのため、FrescoやRebelleといった現代のアプリの、強力でリアルなブラシエンジンには追いつけませんでした。

Paintワークスペースは、実際の画材のシミュレーションをデジタルイラストにもたらします。

Photoワークスペースで表示した、小さなテラリウムの写真。被写体が選択範囲レイヤーとして写真の上に保存されています。

Photo

モバイル端末は日々進化しています。どこを見てもOLED画面があるようで、私の古いスマートフォンでさえ、標準で画像をP3 HDR形式で保存します。SRGBはもう過去のものです。

今のところ、広色域HDRにきちんと対応している描画アプリはKritaだけです。HDRは複雑で、正しく扱うのは難しいものです。HDRや広色域の画像をオンラインで公開するときは、SDR端末でも見栄えがよくなるよう、ゲインマッピングを調整する必要があります。もちろん、プルーフやエフェクトチェーンなど、基本機能をひととおり備えてこそ写真編集ソフトです。

Photoワークスペースは、新世代の広色域画面で目を見張るような表現を可能にします。